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ハト豆ねっと


川口再発見!
 『すごかるた』でめぐる川口



『あ・い・う・え・お』編



郷土愛を育み、川口がもっともっと好きになるカルタ、『川口すごかるた』が話題を呼んでいます。
小中学生が描いた可愛い絵札と川口すごかるた制作委員会が1年をかけて作った読み札は、川口の歴史と魅力と愛がいっぱい!
そこで、『川口すごかるた』でめぐる川口再発見の旅。
今回は、あいうえおの町・川口の「あ・い・う・え・お編」です。





満々と水をたたえて流れる荒川は、名前の通り「荒ぶる川」でしたが、江戸と川口を舟運で結び、川口の産業発展を支えてきた母なる川。
「新荒川大橋が架橋された昭和3年までは、東京の岩渕と船戸ヶ原の間は渡し船でつながれていたそうよ」
「へぇ〜、そうなんだ!昔の人はたいへんだったね」
「この風景は、広重の『江戸百景めぐり』にも『川口の渡し善光寺』として、描かれているのよ」
「浮世絵にも登場するくらいなんだから、有名だったんだね」
「そうなのよ。渡船場は、善光寺の近くにあったから、『善光寺の渡し』とも呼ばれていて、手軽な善光寺参りとして江戸庶民の人気を集めていたんだって!」
善光寺は、鎌倉時代に創建された荒川沿いのお寺。日本三善光寺の一つです。
荒川を隔てて東京都に接した川口は、江戸時代から鋳物や植木などの産業が発展。
その後、住宅都市化が進みましたが、首都東京と隣接しているという利便性を活かしながら、固有の伝統あるものづくりのまちとして栄えてきました。
この背景には、この荒川が大きな役割を果たしてきたんですね。
360度の大パノラマが広がる荒川の堤防、見下ろす河川敷には運動施設が並びます。
春は菜の花、夏は芝の緑、秋はコスモス、冬は澄んだ空気と、季節を感じながらジョギングやウオーキングも楽しめます。
「浮間ゴルフ場は、市民が気軽に楽しめるゴルフ場として人気よね」
「河川敷の荒川運動公園には、ドッグランとバーベキュー場ができたのよ」
「いつの間にそんな素敵な場所ができたの?知らなかったわ!」
荒川には、川口の歴史がいっぱい!
散歩コースとしてもおすすめです。





鋳物といえば、川口の代名詞。
吉永小百合の映画「キューポラのある街」で一躍有名になり、1964年の東京オリンピックの聖火台は、川口の鋳物師(いもじ)・鈴木文吾親子が制作し、全国に川口鋳物の技術力を広く知らしめました。
「川口の鋳物って、いつ頃からあったのかしら?」
「平安時代とか、鎌倉時代とか、諸説がいろいろあってね、はっきりはしないんだけど、江戸時代にはすでに鋳物のまちとして知られてたみたいよ。錫杖寺の梵鐘(県指定文化財)は、鋳物師の永瀬治兵衛守久が造ったそうよ」
戦中には、単独市で鋳物生産量の日本一を達成、戦後には、鋳物生産額が全国の約3分の1を占めた鋳物産業も、時代と共に衰退、工場跡地は次々と超高層マンションに変貌していきました。
でも、ものつくりのまち・川口の鋳物は今も健在!
最近では、熱伝導が良い調理器具が人気で、新たな技術や製品の開発・技の伝承など、鋳物にかかわる川口の職人魂は今なお生き続けているのです。
『日三鋳造所』は、日本で唯一のベーゴマメーカー。昔懐かしい昭和のベーゴマを造り続けています。
「ベーゴマは川口の特産品にもなってるよね」
そうそう、鋳物のまち・川口の魅力の一つが鋳物の彫刻です。
JR川口駅の駅名看板は、明治17年に開通した現在の高崎線を走った善光寺号。
駅広場には、鋳物のまちの記憶をとどめる「働く人」の彫刻。
そして、リリアパークに点在するたくさんの芸術作品。芝生階段に降りる階段も実は鋳物製なんですって。
川口は、彫刻がいっぱいのまち!





川口の安行といえば、植木界の聖地。
およそ370年の歴史がある安行の植木は、もみじ一筋の匠から、地球温暖化対策の一環として開発された『安行四季彩マット』など、多種多様な植木屋さんがいっぱい!
その礎をきずいたのが、吉田権之丞。安行植木の開祖と言われています。
「権之丞は、振り袖火事といわれた明暦の江戸の大火で、焦土と化した江戸の町を緑で復興させた人よ」
江戸時代に安行に植木の栽培技術を広めた人で、金剛寺には権之丞のお墓や記念碑があります。
「金剛寺は緑がいっぱいで、紅葉の季節も素敵よね」
「私のおすすめは小林もみじ園かな。紅葉専門の植木屋さんで、春モミジもいいし、秋の紅葉は本当にすばらしいのよ」
安行には、道の駅・樹里安(川口緑化センター)をはじめ、埼玉植物振興センターなどもあって、緑と花のまち。
マイナスイオンをいっぱい浴びに行くのも良し、四季折々の素敵な花の鉢や植木を買うも良し、ガーデニングが好きな人にはたまらない植木天国です。





SKIP(スキップ)シティは、次世代映像産業の集積と国際競争力を備えた人材育成を目指す施設群。
遊びながら学べる複合施設でもあるんです。
『彩の国ビジュアルプラザ』には、映像ミュージアムがあって、映像の歴史、原理、映画づくりのプロセスや技術を、実際に装置を操作して体験学習ができます。
「私、天気予報のお姉さんになっちゃった!」
「いろんな体験ができて楽しいよね」
新技術を紹介する企画展やイベントも開催され、映像ホールでは、Dシネマの国際映画祭も行われます。
名作・超話題作を上映するウイークエンドシアターも開催、『映像ライブラリー』では、埼玉県の貴重な映像資産やNHKの番組も無料で視聴できるんですよ。
『川口市立科学館・サイエンスワールド』は、美しい星空と迫力ある映像のプレネタリウムと65センチ反射望遠鏡のある天文台など、見どころ満載!
子どもから大人まで楽しく科学を体験・観察することができます。
他に『彩の国くらしプラザ』もあります。





日光御成道は日光東照宮へ徳川将軍が社参するときに利用した特別な道。
江戸日本橋を出て、本郷追分で中山道と別れ、岩渕から荒川を越え、川口宿、鳩ケ谷宿を通り、幸手で日光街道に合流します。
日光御成道として整備されたのは、三代将軍家光の時代で、川口の錫杖寺で昼食を取ったといいます。
川口には、川口宿と鳩ヶ谷宿がありますが、川口宿は江戸と隣接していたことから、鍋・釜などの生産が盛んになり鋳物工業が発展しました。
鳩ヶ谷宿も人や物資の中継地点として地域経済交流が盛んになり、毎月3と8がつく日には「三・八市」と呼ばれる市が開かれ近郊経済の中心地となったのです。
「日光御成道まつりは、川口市と鳩ケ谷市が合併して、合併1周年を記念して、行われたのが始まりだったね」
「松平健さんが将軍・吉宗役になって、市民など総勢1800人が参加する大行列は圧巻よね」
岩槻藩主・阿部正次の参勤交代を再現した大名行列、川口に関する歴史的人物の川口歴史行列、華麗な日光社参行列も再現して華麗な一大イベントが行われます。
「今度の日光御成道まつりはいつなのかしら」
「次回は来年の秋よ。楽しみだね」
昔の面影を残す鳩ケ谷宿には、御成道を通る大名行列をイメージしたモザイク画やからくり時計のあるポケットパークもあるので、おすすめの散策コースです。
「ハト豆ねっと」のバックナンバー2010年5月号に『ぶらり鳩ケ谷宿散策コース』も紹介しているので、参考にしてくださいね。







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