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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月のおしゃべりインタビューは
薬丸印の
『釣竿型靴べらを作った
■■■■神谷博さん』です。



アド街ック天国・薬丸印の新名物
■■鳩ケ谷特産品の『釣竿型靴べら』


 「アド街ック天国」の鳩ケ谷特集で、薬丸印になって一躍有名になった『釣竿型靴べら』。
鳩ケ谷の伝統工芸品の和竿と革の靴べらをコラボさせた高級靴べらです。
この靴べらを作っているのは、ハンドメイドのカバン屋さん「カバンのかみや」の神谷博さん(79歳)。
アド街が放映されてから、問い合わせが殺到して、神谷さんは大忙し!
7月3日からは川口そごうでも展示・販売をすることになったそうです。
そこで、その『釣竿型靴べら』にスポットをあて、
「カバンのお医者さん」でもある神谷さんにインタビューしました。





ハト豆: 靴べらが薬丸印に選ばれたいきさつは?

神 谷: たまたま特産品の釣竿型靴べらが珍しいということで取材に来てくれたんですよ。
薬丸印になるとは全く思ってませんでした。

ハト豆: 薬丸印になったのは、TVを見てから知ったんですか?

神 谷: それは最初から聞いてましたから、わかってました。


ハト豆: TVで紹介されたのはどのサイズ?

神 谷: 3段階持って行ったんですよ。
一番長いのが110cm(2万円)、真ん中が85cm(1万7千円)、小さいのが70cm(1万2千円)です。
TVで使ってたのは真ん中のかな。
一番長いのは、外人さんでも腰を曲げないで使えるんですよ。
これはオーストリッチで作ったものです。
釣竿の方は、鳩ケ谷の竿師の吉野忠克さんに作って貰ってるんです。
天然の布袋竹だから、1本1本みんな違うんですよ。
同じものはないんです。
以前は吉田さんにお願いしてたのですが、亡くなられたので今は吉野さんにお願いしてます。
鳩ケ谷の竿屋さんも全部やめちゃって、今は吉野さんだけになってしまったんですよ。
この靴べらは、ほとんどが竹竿代だから、うちはあんまり儲けはないんですけどね(笑)。

ハト豆: 竹竿には漆が塗ってあって高級感がありますね?

神 谷: これは釣竿だから。
釣竿と同じように細い糸を巻いて漆で仕上げをしてあるんです。
ですから値段も高くなるんですよ。

ハト豆: 竹竿が出来てから靴べらをつけるんですか?

神 谷: そうです。
竿の太さは1本1本違うので、取りつけるのがたいへんな作業なんですよ。
これは誰でもできるわけではないので、うちの職人さんがやっています。
靴べらの皮は高級牛革のコードバンで作っています。
普通の牛革はこんなに固くないんです。
ある程度の固さがないと靴べらにならないんで厚い芯を入れて作ってます。

ハト豆: TVで紹介された反響は?
神 谷: やっぱりテレビはすごいね。
欲しい人はテレビ局に問い合わせて電話番号を聞いて、うちに電話をかけてくるんですよ。
東北の方から注文をしてきた人もいます。父の日が近かったので、娘さんたちがお父さんのプレゼントにする人もいましたね。
一つ一つ手造りなんで、生産が追いつかないんですよ。
注文を受けてから1週間から10日位かかります。
川口そごうさんからも声がかかって、今度、7月3日から1週間、そごうで販売することになりました。
アド街で紹介された駅前のパン屋さんも出
店するみたいですよ。

ハト豆: 靴べらはいつから作っているんですか?

神 谷: これは商工会で特産品を作る時に、市民の方からアイデアを募集したんですよ。
そのときに「鳩ケ谷は釣竿の産地だから、釣竿を使った商品を作ったらどうか」というアイデアがあったんです。
それで釣竿を使った靴べらを作ったんですよ。

ハト豆: 神谷さんは鳩ケ谷のご出身なんですか?

神 谷: 東京の足立区です。
足立区のかばん屋のメーカーに入って、25歳の時に独立して、来年で独立してから55年になります。
鳩ケ谷に来たのは昭和44年です。
南1丁目に前の店があったんですが、ここ(坂下町)に来たのは平成16年です。

ハト豆: カバン作り一筋ですね。

神 谷: そうです。
紳士物のセカンドバックやショルダーバック、ビジネスバックが専門です。あとは小物類ですね。
うちは半分位は問屋さんからの注文なんですよ。
昔は製造・卸だけしかやってなかったんですが、昭和50年から小売も始めたんです。



ハト豆: 最近の売れ行きはどうですか?

神 谷: 最近は安いメイドイン・チャイナを持つ人が多くなりましたからね。
10人の内、6・7人はナイロンですよ。ナイロンは安くて、軽くて、雨に強いですからね。それに比べて皮のカバンは値段は高いし、重いし、雨にも弱い。
よほど好きな人でないと高級な皮のカバンは持たなくなりました。

ハト豆: 自分が作ったカバンの中で自慢の一品は?

神 谷: 普段、自分で使ってるコードバンのこのバックですね。(写真・白っぽいバック)
仕事のときは黒いバックを使ってます。これもいろいろ入って便利なんですよ。

奥 様: 娘婿のカバンも作ってやってるんですよ。
会社の人から「いいカバンを持ってるね」って言われてるみたいです。



ハト豆: 看板に「カバンのお医者さん」とありますが?

神 谷: 修理もやってるんですよ。今は10人の内、7・8人が修理のお客さんです。ヴィトンとかグッチ、プラダ、コーチなどブランド物の修理が多いですね。
カバンとか財布は自分が気に入って使ってると、チャックが壊れてもマチが破れてもそれが一番使いやすいからね。
修理期間は1週間から10日位です。

ハト豆: ご趣味は?

神 谷: 19歳の時からやってる社交ダンスです。
ダンスは高齢になってもできるし、死ぬまで続けられますからね。
姿勢も良くなるし、女房とも一緒にやってます。
異性がいて、音楽があって、場所によってはアルコールも出るし、ご馳走も出ますから社交ダンスはいいですよ。

ハト豆: 今日はありがとうございました。




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