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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月のインタビューは
川口市商工会議所・会頭の
『児玉洋介さん』です。



鋳物の街からものづくりの街へ
■■魅力ある
■■■『KAWAGUCHI i-mono』ブランド


 鋳物のまち・川口。
最近はシンボルだったキューポラも少なくなって、超高層ビルやマンションが立ち並ぶ、魅力ある近代都市になってきました。
10月には鳩ケ谷市と合併して、人口も約58万人となった『新・川口市』。
県南地域のの玄関口として、ますます大きな成長が期待されています。
川口といえば鋳物・植木をはじめとして、多種多様なものづくりの企業がいっぱい!
そこで、川口市商工会議所・会頭でもあり、川口市観光協会・会長でもある児玉洋介さん(68歳)に単独インタビュー!
川口のものづくりの魅力とその素顔にに迫ってみました。


ハト豆: 新たに鳩ケ谷が加わりましたが、商工会議所と商工会はどうなるのですか?

児 玉: 商工会議所と商工会は組織が全く異なるので、鳩ケ谷商工会とは合併はできないんですよ。
どちらも市や県や国から補助金を貰って、行政と民間の商工団体及び商工業者との仲介役をしているんですが、商工会の方が補助金の割合が多いんですよ。
商工会議所の方がはるかに独立性が高いんですね。
まあ、いつまでも2つあるというのは問題もあるんですが、いろんな背景もありますので、しばらくは仲良くやっていきたいと思っています。
川口の日(11月10日)には、合併を記念して、東日本大震災復興支援も兼ねたプレミアム付きの「きらり川口商品券」を鳩ケ谷商工会と一緒に発売しました。
まだ残っているところもあるようですので、是非購入してください。
2万円で2万3千円分のお買物ができます。

ハト豆: 児玉さんは観光協会の会長もやっておられるんですね?

児 玉: はい。
商工会議所の会頭になると川口市観光協会の会長にもなるんですよ。
観光協会は商工会議所の中にあります。
鳩ケ谷と川口ではいろいろ違いもあって、鳩ケ谷の場合、お祭りやおかめ市なども行政が大きく関わっていたようですね。
川口は川口神社でおかめ市(酉の市)があるんですが、川口の場合、おかめ市は神社の行事なんで、道路の使用許可など警察の協力を得たりするの
も、実行委員会を組織して民間でやっているんですよ。
行政は一切拘わらないんですね。
ところが大宮や浦和などは観光協会がやっているんです。
今年は私が実行委員長でもあり、観光協会の会長でもあるので、道路規制などの事務手続きなどは観光協会でやるようにしました。
鳩ケ谷のおかめ市も今年は大丈夫なようですが、来年からは行政が拘わらないのでどうするのかなと心配はしてるんです。
観光協会は川口に吸収合併するので、そういう意味ならば手伝うことは可能かなとは思ってるんです。
ただ、一番困るのは、警察の管轄が川口と鳩ケ谷で違うことですね。
川口は川口警察署、鳩ケ谷は武南警察署なんですよ。
いずれにしても神社の行事ですから、鳩ケ谷氷川神社の氏子さんたちがどうするか決めることですが、お手伝いすることはやぶさかではありません。
行政レベルではいろいろなすり合わせをしていますが、民間レベルでもいろんな行事がありますので、いろんな問題がでてくるでしょうね。


ハト豆: 岡村市長が御成道シンポジウムをやりたいと言っていますが?

児 玉: 川口と鳩ケ谷は江戸時代から日光御成道で繋がっています。
私は鳩ケ谷は川口よりも歴史的背景だとか、文化レベルが高い土地だと思うんですよ。
岡村市長は、その鳩ケ谷と川口を繋ぐ日光御成道を上手く活用して、来年、将軍社参行列をやりたいと言うんです。
どうせやるなら盛大にやりたいですよね。
まあ、ある程度プロの業者にも頼まなくてはならないので、いろんな問題もありますが、大名行列は最低で300人、それにブラスバンドやその他で200人、その位の規模のパレードをしたいですね。
川口宿の本陣は本町1丁目の永瀬前市長の所なんですが、そこをスタートして、錫杖寺で休憩をして、そこから鳩ケ谷宿まで行きます。
ただ鳩ケ谷まではちょっと距離があるので歩く人もたいへんでしょうから、途中はバスや地下鉄などを利用することも考えているんです。

ハト豆: それが実現できればスゴイですね。

児 玉: それをやることによって、川口と鳩ケ谷に一体感が生まれるようなイベントになると思うんですよ。
日光御成道は川口と鳩ケ谷を結ぶ共通のものですからね。
だだ大名行列なんかもちゃんとした衣装が必要ですし、結構お金もかかるんですよ。

ハト豆: 川口は鋳物のまちだと言われますが?

児 玉: 昔から川口は鋳物のまちだと言われてるんですが、かつて戦後の昭和26年頃には、組合に加盟している鋳物工場だけでも700社位あったんですよ。
多分アウトサイダーも100社位はあったと思うんです。
私が会社に入ったのは昭和42年ですが、その頃でも480社近くありまし
た。現在は実際に鋳物をやっているのは随分少なくなって、70社位です。
ですから、鋳物で街おこしと言うんですが、もう鋳物の街ではないんですよ。
ただ、製造業は高い技術力のある優れた製品を作っているところがたくさんあって、川口は「ものづくりのまち」なんです。
今から5年前に中小企業庁の施策で「ジャパンブランドプロジェクト」というのがあって、川口はそれに手を挙げて採択されたんですよ。
その頃、フランスのル・クルーゼという鍋が爆発的に売れてたんですが、あれは肉厚で重いんです。
そこで川口鋳物の技術力を活かして、厚さ2ミリの薄肉の鋳物で鍋を作って軽量化に成功したんです。
これは基本的にはIHクッキングヒーター用の鍋として開発されたんですが、IHヒーターだと鉄の鍋は非常に熱伝導率がいいんですね。
なおかつル・クルーゼのような肉厚の鍋だと鍋そのものを温めるのにエネルギーをたくさん使うので、なるべく薄い方が熱効率がいいわけです。
デザインもデザインコンペをやって、この鍋ができあがりました。
これを『KAWAGUCHI i-mono』(かわぐち いいもの)というブランドで出してるんですよ。
このブランド名は商標登録をしました。
そうしたところ、川口市内の会社から、『KAWAGUCHI i-mono』のブランドを使わせて欲しいという声が出てきたんですね。
そこで商工会議所の中で検討した結果、川口で生まれた優れた製品を募集して『KAWAGUCHI i-mono』として認定していこうということになったんです。
現在は15社認定しています。


ハト豆: すごいですね。この鍋はどこで買えるんですか?

児 玉: 川口のそごうや西武にも置いています。
今度は海外にも出そうという話も出てるんですよ。
この鍋はプロの料理人に評判が良くて、「すごくいい!」と使ってる人が多いんですよ。
この近くにイタリア料理屋があるんですが、そこでは、この一番小さな鍋を使ってロウソクの上に乗せてバーニャカウダソースを出していますが、なかなかしゃれた感じでいいですよ。
今後はこの川口ブランドをいかにPRしていくかが重要だと思って
います。

ハト豆: 児玉さんのお仕事は?


児 玉: 鋳物屋です。うちは祖父が大正7年に始めたんですが、後を継いだ父は45歳で早く亡くなったので、その後母が社長をやったんです。
家督としては私は3代目、社長としては4代目です。
母は私が30歳の時に社長を譲ってくれたんですよ。
今は息子も一緒にやっています。
それともう一つ会社もやっています。

ハト豆: 鋳物への愛着がありそうですね?

児 玉: ものづくりがすごく好きなんで、基本的にものを作ってないと商売をやってるって感覚がないんですよ。

ハト豆: どういうところが面白いんですか?

児 玉: 1つのものを作るのにいろんな作り方があるんですよ。
創意工夫をすることによってコストを下げることができたり、いいものを作ったりすることができるんですよ。
要するに紙の図面から、二次元の世界から立体的な三次元の世界の物ができあがるわけじゃないですか。
それはすごく面白いですね。

ハト豆: 趣味は?

児 玉: 私は学生の頃にスキューバダイビングをやってたんですよ。
その頃は魚介類を採っても文句を言われなかった時代でした。
だからサザエとか伊勢海老とかの魚介類を採るのが好きでやってたんですが、26歳くらいのときに漁業組合が出来て、採るのが出来なくなったんです。
それでやめちゃったんですけど3年前に機会があって、また老後の趣味で始めました。
いまは一生懸命ジム通いをしてます。
男の平均寿命って79歳位でしょ。
そうすると必ず普通は、その何年か前は介護して貰う期間があるんですよ。
私は健康寿命と介護寿命という言い方をしてるんですが、如何に介護される期間を短くするかというのは自分の責任だと思うんですよ。
介護される期間が長いのは本人もつらいし、周りもたいへんなんですよ。
ですからできるだけ介護寿命を短くするために健康でいなければいけないので、一生懸命身体を鍛えています。(笑)

ハト豆: 今日はどうもありがとうございました。




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