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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月のインタビューは

鳩ケ谷初の
『女性消防団員』
■■■■■■のみなさんです。


  消防団に新しい風!
■■私たち地域のためにがんばります!



「地域の防災にあなたのチカラをかしてください」
こんな女性消防団員募集のポスターを目にしたことはありませんか。
いま女性の持つソフトな面を活かして、地域の防災活動をする女性消防団員が全国各地で活躍中!
鳩ケ谷市でも昨年12月、待望の女性消防団員が誕生しました。
もちろん、鳩ケ谷では初めての女性団員!
里に住む松下由記さん(36歳)、南6丁目の西脇千佳さん(33歳)、緑町2丁目の横田清江さん(37歳)の3人です。
3人とも家事や育児の他に、仕事をしながら活動するパワフルな30代の主婦たち。
制服姿がよく似合う、フレッシュで素敵なスーパーレディです。
現在、鳩ケ谷市の消防団には3つの分団があり、81名の消防団員が活躍しています。
本業を持ちながらも「自分たちのまちは自分たちで守ろう」とがんばる消防団員は、非常勤の特別職地方公務員ですが、夜間の火災や災害などにも出動しなくてはならないので、たいへん!
年々、消防団員が減少する中で、鳩ケ谷市にとっても3人の女性団員誕生は大きな話題。
そこで、鳩ケ谷市消防団の川俣岩男団長と消防本部の消防課管理係の松崎吉行課長補佐にも同席していただき、
制服姿が初々しい3人にインタビューしてみました。


左から横田清江さん、松下由記さん、西脇千佳さん

ハト豆:

入団はいつ?

全 員: 昨年の12月1日です。

ハト豆: 消防団に入ったきっかけは?

松 下:

子育てをしている母の立場で、主婦として、地域の防災とか救命とか救護の防災リーダーとして活躍していきたい、地域の役に立ちたいという思いがありました。

西 脇

私は興味があったんです。その中で声をかけていただいたので、ぜひ鳩ケ谷市民として地域に貢献したいなあという思いがすごく強くなりました。

横 田:

私も消防団員が少なくなってきているというお話などを聞いて、女性も活動して行かなきゃいけないんだなと思ったんです。

ハト豆: 3人はお知り合いだったんですか?



松 下: 子どものサッカーチームで一緒なんです。

ハト豆: みなさん子どもさんは何人?

松 下: 2人です。5年生と4年生。

西 脇 4人です。6年生と5年生と幼稚園の年長さんの子と2歳児がいます。

横 田: 4人です。高校3年生と小学校6年生と5年生と1年生です。

ハト豆: すごいですね。みんなサッカーチームに入っているんですか?

全 員: はい。

ハト豆: 入団への抵抗はなかったですか?

全 員: それはなかったですね。

松 下: 説明を聞いて「たいへんそう」とは思いましたけど...。



ハト豆:

家族の反応は?

松 下:

「入ったからにはがんばりなさい」と言われました。

西 脇 夜間出なくてはいけない場合もあるし、家族にはその辺を協力して貰わなくてはいけないんですが、旦那さんとも相談をして決めたことなので応援はしてくれてますね。

横 田: 主人には「たいへんだぞ」って言われたんですけど、「やる」って決めたので協力してくれています。

ハト豆: いまはどんな活動をされていますか?

松 崎: それは私から説明させていただきます。専門用語が多いので、彼女たちも覚えるのがなかなかたいへんなんですが、昨年の12月1日に入団しまして、団員研修というのをやって貰いました。基礎の訓練、消防団や消防署の組織、車両に積んでいる資機材の取り扱い、放水の訓練の体系、その他に普通救命講習なども受けてもらいました。12月25日からは毎年、歳末特別警戒というのを消防団で行っていますので、その広報活動にも参加してもらいました。年が明けて2月には普通救命講習の一つ上のランクになるんですが、上級救命講習を受けてもらいました。あと春の火災予防運動の広報宣伝活動に参加してもらうというのが、今まで行った活動ですね。

ハト豆: 火事などの災害時は?

松 崎: これは男性団員の場合なんですが、実際火災現場にいきなり出してしまうと躊躇したり、怪我をしたりすることもあるので、いろんな恐怖訓練をさせて、その他に火災現場で着る耐用性の防具・ヘルメットなども女性専用のものも作らなくてはいけませんので、それをお渡ししてからということになります。現在は団員が81名おりますが、すべての団員さんが携帯を持っていますので、第2出動の指令をかけた場合には一斉にメールが流れて行くようになっています。そのメールを見て、夜中であろうが何であろうが、出れる人は現場に出て来て貰い、後方支援などの活動をして貰っています。

ハト豆: 火事はいつ何時おきるか分からないので、たいへんですね。

松 崎: ただ、みなさん本業を持ちながらの活動ですから、普通の生活の中でということが基本になりますね。

ハト豆:

研修などでたいへんだったことは?

松 下:

力がないので、すべてが重いです(笑)。ホースなんかも支えて貰いながら体験しました。

西 脇 火事の現場で見たことはあるんですが、こんな重いものを何時間も持って消火活動をしてるんだと思って、改めて「すごいなあ」と実感しました。



横 田: やっぱりホースは重たかったし、きっちり整理整頓もされていているなあと感心しました。男性と違って女性は力がないので鍛えないといけないなあと思いましたね。

西 脇 敬礼の仕方一つにしてもいろんな種類があって、みなさん長い年月をかけて覚えていくんでしょうけど、覚えるものがいっぱいあってその辺がたいへんでした。

松 下: 私は家でも練習しました。まわれ右と号令がいろんな種類があって、何がなんだかわかんなくなっちゃって...(笑)。子どもにも指摘を受けました。「号令がなってない」って。

ハト豆: 救命講習をやってみてどう感じましたか?

松 下: 実際やってみて、心臓マッサージも軽く押すのかなと思っていたら、かなりの力で押すので筋肉痛になりましたし、これから高齢者の方とか保育所などで役に立てたらいいかなと思ってます。

西 脇 一番最初にやったのは車の免許を取った時だったんですけど、改めてやってみて、消防団に入っていろんな知識を得ることができました。松下さんと私は介護の仕事をしてるので、仕事にも役立つかなと思ってます。

横 田: 私も最初は車の免許の時でしたけど、そのときはやらされているって感じでしたが、今回は消防団に入団してから受けたものですから、「しっかりやらなくてはいけない」というのもあったし、子どもが小さいし、サッカーをやってるっていうのもあって、がんばってやりました。結構たいへんでしたけど自分のためにもなりますね。

ハト豆: 年末の歳末パトロールが初めての仕事ですか?

松 崎: はい。その時に制服を着て貰って、みなさんにお披露目しました。

ハト豆: 制服を着た感想は?

西 脇 重いですよね。制服を着ることによって、その重みを感じました。

ハト豆: 女性が入団されてどうですか?

団 長: はい。良かったです。3年位前ですか、川口の女性消防団が全国の大会で9位になったんです。毎年、女性消防団の訓練を私たちも見にいくんですが、女性の方が本当に一生懸命やっていて「すごいな」と思ってたんです。何かあったときにも、鳩ケ谷で女性消防団員が一人もいないというのはどうかなと思ってたので、女性の方が入団してくれて本当に嬉しいです。いまは3人なので、実際活動するときはなかなかたいへんですから、将来的には4・5人で1つのグループができるようにしたいですね。



ハト豆: 子どもさんたちの反応は?

松 下: 喜んでました。消防車が大好きなので。
「いいなあ」って言ってます。

西 脇 春の防災予防のときに車に乗せて頂いた時に、一番下が2歳児なんですが、保育園でお散歩しているときにたまたま出会ったんですね。
「あっ、乗ってる」ってすごい喜んでました。

横 田: そういうのはないですけど、こういう格好をして帰ると「今日は消防があったんだ」っていってますね。
「そういう衣装もあるんだね」とか。

ハト豆: 周りの反応は?

松 下: 「この間の火事どこだったの?」とか聞かれたりして(笑)。消防署と消防団の区別が分かってない、勘違いなママたちがいますね。

西 脇 私も「消防団って何?」って状態から入ってきてたので、その区別がよく分からなかったんですけど、消防団の活動の一部を知って、「こういうことをやってくれてたんだ」と単純にそう思いました。「地域を支えてくれてくれた人がいたんだ、それもボランティアで」と思いましたね。

横 田: 私も消防団とかまるっきり分からずにいたんですが、実際に入団して資料とかを見て、こんな細かい組織なのかというのもあったし、こんな簡単に返事をしていいのかなというのがありましたね。

松 下: 私はご近所の方で消防団の方がいるので、消防団というのは知っていましたが、火事があれば消しにいくのかなと思ってましたね。

ハト豆: 消防団は火事の時はどんな活動をされてるんですか?



団 長: 火事のときはメールが入るので、何がなんでも駆けつけなくてはならないんですが、今は自営業の方も仕事で県外に行く人もいるので、昼間だとなかなかすぐにいけない場合もあるんですが、消防団員は消防本部の後方支援をします。消防のプロとは違いますので、団員には「無理をするな」と言っています。

松 崎: 鳩ケ谷の場合、火災は全国的にみても極端に多いわけではないんです。今年は消防団長が変わって、第2出動という火災が2件くらいあったんですが、それまでは1年半以上、第2出動という火災がなかったんです。消防団員さんは第2出動がかかって初めて招集されます。火災があれば、みんな消防団も来ると思っていらっしゃるかもしれませんが、そうではないんです。

団 長: 最近は本当に大きな火災が少なくなって、ありがたいことです。

松 崎: 女性の方はまだ、招集されていません。

西 脇 でも私、見てきました(笑)。たまたま消防車とすれ違って、小学校の方だったので心配で見にいったんですけど、各分団の方々も来てましたね。「大丈夫かな」って、今後の事をちょっと考えましたね。



ハト豆: これからどういう活動をしていきたいですか?

松 下: 鳩ケ谷の方たちに私たちのこれからの活動を見ていただいて、「自分も消防団に入りたい」と思って貰えるような広報活動をしていきたいと思います。仲間を増やして女性ならではの活動にも参加をしていけたらいいと思ってます。

西 脇 ソフト面での活動を期待されてる思うんですが、どちらかというと私は「ガツン」と行きたいんですよね(笑)。体を動かしていけるものがやりたいですね。

横 田: 入団する前は消防団というのは体を動かすものだと思ってたんですね。いざ入ってやってみるとソフトな感じで自分には合わないかなと思ったんですけど、精一杯がんばっていきます。

松 崎: 消防官や常備の消防職員でもいきなり現場にというわけにはいかないんです。団員さんは特に仕事を持ちながら防火対策をやってますから、いきなりホース持って火を消しなさいという話にはまずならないんです。いろんな教育や訓練を受けて貰って、徐々に川口みたいに組織が充実した時点でいろんなことをやって貰おうと思ってます。ガツンといきたい気持ちはわかりますが、実際、ホース訓練を体験していただいたときに感じられたと思うんですが、それでさえ思った以上に持てないというのを実感したと思うんですが、そんな甘いもんじゃないんですよね(笑)。

ハト豆:

女性団員に期待することは?

松 崎: 鳩ケ谷では初めての試みで、まだ数カ月しか経っていませんし、手さぐりの状況なんですが、女性ならではのソフト面での活動に期待しています。家庭の防火訪問だとか、高齢者の一人暮らしだとか、そういったものに力を入れて防火広報をしていただくことになると思います。救命講習も受けられているので、消防本部と連携を取りながら、救命講習会などでもサポートして貰うこともあると思います。女性がいることによって、女性の受講者も少し安心するのではないかと考えています。
これからいろんな知識を身につけていくと思うんですけど、普段のお母さん方との世間話の中でも「ちょっとした熱なら消防署に電話したら病院教えてくれるから自分で行った方がいいよ」とか「その間に助からない救急患者もいるんだよ」とか、救急車の適正利用なんかも広まっていけば、それも広報活動の一つかなと思いますね。

ハト豆: みなさん子育てや家事をしながら、仕事もされていて、たいへんではないですか?

松 下: いまはそんなにたいへんと思ったことはないです。ボーっとしてるより何かしてた方がいいです。

西 脇 お姉ちゃんたちに頼んじゃうこともあるし、仕事とスケジュール的にたいへんな時もありますけど。

横 田: サッカーの方が忙しいので、周りの方からは「消防もやって、どんだけ体があるんだ」みたいなことは言われてますね(笑)。

松 下: 横田さんはサッカーの事務局をやっているんですよ。

ハト豆: 女性団員になるには?

松 崎: 市内在住であれば、特に基準はありませんが、家族の協力がないと難しいかもしれませんね。

ハト豆: 今日はありがとうございました。
これからの活躍を期待しています。






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