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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月は、
武南警察署の
『武南パトカー劇団』
おまわりさんです。


■■オレオレ詐欺に騙されないで!

■■■衣装もメイクも自前、楽しい寸劇で出前講座


 「もしもし、オレだけど・・・」
「あっ、お父さん、オレだけど、困ったことになったんだよ」
「オレの携帯番号、変わったからメモして」
あなたのお家に、こんな電話がかかってきたことはありませんか。
いま、オレオレ詐欺の手口が新しくなってきて、高齢者の被害が増えているんですって!
そこで立ち上がったのがパトカー勤務をしている武南警察署のお巡りさん!
少しでもオレオレ詐欺の被害を食い止めようと、今年1月に、『武南パトカー劇団』を作りました。
以前、一緒に仕事をしたことがある気心が知れた2人が、犯人役にピッタリの若いお巡りさんをスカウトして3人でスタート!
デブのケン坊とチビのおじいちゃん、ちょっとヤクザっぽい泥棒が繰り広げる、「オレオレ詐欺に騙されない方法」の寸劇。
公演はまだ4回ですが、お年寄りや子どもたちの間でも大人気!
衣装もメイクも自前、脚本も演出もすべて自分たちで考えます。
そこで、『武南パトカー劇団』の佐藤巡査部長と三島巡査部長、それに劇団のマネージャー役を務める地域課の山上警部にインタビューしました。


左から佐藤巡査部長・三島巡査部長・山上警部

ハト豆:

パトカー劇団が出来たきっかけは?

山 上:

今年1月半ば頃なんですが、あまりにも振り込め詐欺が増えてきたので、武南署でもいろいろビラを配ったり、交番のお巡りさんは高齢者のお宅を訪問して「被害に遭わないようにしてください」とチラシを配って、防犯指導をやってたんですよ。
本来、パトカーのお巡りさんは、事件や事故があったときに現場に行ったり、被疑者を捕まえたりするのが仕事なんですが、「自分たちにも何かできないか」って話が出たんです。
これはやれって言われたわけでもなく、自発的に出た話なんです。
もともと2人は安全教育をやっていた経験があって、いろんな所で講習会をやってるんですよ。
じゃ、「劇だとか、分かりやすいものでやってみたらどうかな」という話になりました。



ハト豆:

劇団のメンバーは何人?

山 上:

パトカー勤務の3人です。佐藤巡査部長と三島巡査部長、もう1人は小川巡査部長です。
先日の夜祭(3月28日鳩ヶ谷駅で開催)の出前講座では、生活安全課の女性が司会進行を務めて、『寸劇で学ぶ、オレオレ詐欺』をやりました。
「じいさん」を三島巡査部長がやり、「ケン坊」を佐藤巡査部長、「泥棒」が小川巡査部長です。

ハト豆:

劇団デビューはいつ?

山 上:

正式に発足したのは1月の終わり頃ですね。
休みの時や非番の日に道場などで練習を積み重ねて、2月10日に鳩ヶ谷のシルバー人材センターの集会でやったのが最初です。
それが好評で、「また来て下さいよ」と声がかかったりしました。でも、まだ4回しかやってないんですよ。

ハト豆:

3人でやろうと思ったのは?

佐 藤:

大人数だといっぱい練習もしないといけないので、その余裕もないですし、気心の合う人たちで少人数でやる方がまとまりやすいと思ったんです。
とりあえず、三島部長が脚本とか台本とかを書いてくれたので、犯人といつものボケ役のケンちゃんと、おじいちゃんが登場します。三島部長はおじいちゃんの役がおはこみたいな状態になっちゃって・・(笑)。

三 島:

佐藤部長のケン坊もそうですよ(笑)。

佐 藤:

犯人さんは背が高くて、みんなそれぞれのキャラが個性があって、ちょうどいい感じなんですよ。

ハト豆:

三島さんが台本を書かれたんですか?

三 島:

はい。台本と言っても簡単なものですけどね。練習をやりながら、流れを変えていったりしました。

山 上:

高齢者が対象ですから、真面目にやってもわかって貰えないので、面白く笑いを取れるような内容になりました。

佐 藤:

真面目な講習会よりも、その方が打ち解けやすく話もできやすいですからね。

ハト豆:

ストーリーは?

山 上:

1つは典型的な「オレオレ詐欺」なんです。
「携帯電話なくしちゃった」と言ってだますのですが、もう1つは「追い出し盗」っていうんです。
今年に入ってから増えている新しい手口です。
オレオレ詐欺と同様の手口で現金を用意させておいて、外におびき出して、その間に泥棒に入るというものです。

ハト豆:

2人は以前からお知り合いだったんですか?

佐 藤:

冬のソナタじゃないんですけど、三島部長とは川口で一緒に仕事をしていた事があるんですが、武南署でまた再会したんですよ。
昔からよく知っている仲だし、漫才じゃないけどボケとツッコミで、言わなくとも分かるというような関係だったんです。

三 島:

デブとかチビとか言ってたんですよ。12歳も年が違うんですけどね。

佐 藤:

以前、一緒に仕事をしていた時には、2人で安全教育の講習会をやったことがあるんです。
そのときにコメディタッチでやったのが評判が良くて、結構ウケたんです。
安全教育のコンクールでもいいところまでいったことがあるんですよ。
ですから、その経験を生かして、やってみようというということになりました。

ハト豆:

メイクや衣装も自前ですか?

佐 藤:

メイクは自分でやります。たまに悪乗りするとお互いにやることもありますけどね(笑)。

三 島:

お金がないですから、100円ショップあたりに行って化粧品を買ったりして使っています。

ハト豆:

衣装も自腹ですか?

佐 藤:

そうですね。ボランティアというか慈善活動なんで・・。
以前は妻に作ってもらったりしたんですが、今回はジャスコのカジュアルコーナーで買いました。
この体ですから、ケン坊もどうやったら可愛く見えるかなとしぐさなども研究しました。気持ち悪いといわれると困るんで、人知れず練習しました。

ハト豆:

苦労したことは?

佐 藤:

なるべく観ていてくれる人たちに呼吸が伝わるような形で、言葉をゆっくり、はっきり、声を大きくして、ほのぼのとした気持ちにさせるように意識しながら演技してます。喜んでくれるのが、一番嬉しいですね。

三 島:

私も同じですね。
喜んでもらえるのが嬉しいです。

ハト豆:

「武南パトカー劇団」という名前は、誰がつけたんですか?

山 上:

正式には名前をつけてなかったんですよ。
とりあえず劇団、劇団って呼んでたんですが、「パトカー劇団で」って話をしたら、そうなっちゃったんです。
その名前が浸透しちゃったんで、変えようがないです(笑)。

ハト豆:

いろんなところから、依頼があるのでは?

山 上:

結構あります。最初はパトカーで行って、10分位で寸劇をやって、また普通にパトロールに戻るという風に考えてたんですが、勤務中に、もし事件なんかがあったりしたら、ちょっと無理じゃないかなということになって、休みとか非番の日に合わせてやってるんです。
オファーは内部からもあるんですが、勤務がどうしても合わないというのが実情なんです。

ハト豆:

武南署管内では、オレオレ詐欺の被害はどのくらいあるんですか?

山 上:

今年に入って10件ですね。被害総額が約2500万円です。全体では減ってるんですが、ところが武南署だけでいえば、去年より増えているんですよ。
手口も巧妙になって、1月になってどんどん増えてきたので、なんとかそれを防ぎたいというのが、劇団の発端なんです。

ハト豆:

狙われるのは1人暮らしの方なんですか?

山 上:

いえ、そうとは限らないですね。

ハト豆:

これだけは気をつけてということは?

山 上:

「携帯電話が変わったよ」というのは絶対、詐欺だと思ってください。
これが1つのキーポイントです。変わったというなら息子さんの前の番号に一度かけてみてください。

佐 藤:

「お前が取りに来い」って言ってください。

山 上:

振り込む前に誰かに一言声をかけてもらいたいですね。
劇の最後にもみんなで「ウェイクアップ!」って言うシーンがあるんですが、これは「目を覚ませ」という意味なんです。
魔法だとか、催眠術から目を覚ましてくださいというのが、ウェイアップ作戦です。「おかしいな?」と思ったら、ぜひ警察に相談をしてください。

ハト豆:

今日はありがとうございました。活躍を期待しています。




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