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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月は、

小林もみじ園の
『小林和治』さんです。


■■■3000坪の敷地に広がる400種のモミジ

■■■■■■■安行の隠れた紅葉の名所


 紅葉が日に日に色づいて美しい季節を迎えました。
この季節、何といっても素晴らしいのが、植木の町・安行にある『小林もみじ園』の紅葉!
江戸時代から続く、日本唯一のもみじ専門の植木屋さんです。
植物園ではなくて、植木屋さんなんですが、3000坪の広大な敷地に広がる400種もの紅葉が、赤や黄色に彩られて、一言ではいいつくせないほどの素晴らしさ!
11月になると、この紅葉を見にわざわざ遠くからやってくる人もいるほどで、隠れたもみじの名所なんです。
きっと植木屋さんとしては見にくるだけのお客さんはありがたくないのかもしれないのですが、ここに来れば渋滞の紅葉狩りに行かなくても、日本中の紅葉が観賞できるんですよ。
ステキでしょ!でも、マナーだけはしっかり守って観賞してくださいね。
「今年の見ごろはいつ頃なのかしら・・?」
そこで、小林もみじ園の小林和治さん(55歳)に今年の見ごろと紅葉の魅力などを伺ってみました。
今月(11月号)の『趣味の園芸』(NHK)─紅葉を楽しむ日本のカエデ─にも紹介されているので見てくださいね。


ハト豆:

今年の紅葉の見ごろは?

小林さん

小 林:

例年通り、11月の20日ごろかな。早い品種と遅い品種があるので、10日ごろから、ぼちぼち始まって終わりは12月半ばくらいですね。

ハト豆:

もみじ専門の植木屋さんなんですか?

小 林:

昔からもみじが主なんですが、他のものも扱っています。
もみじは原種・園芸品種を併せて400品種くらいあります。

ハト豆:

今年の紅葉はどうですか?

小 林:

先日、観光地に行ってきましたど、今年は赤が濃いですね。
秋雨前線が停滞したり、時雨れた日が多いと良くないし、台風が多いと風で葉っぱがキズだらけになるんで紅葉が良くないんですよ。
今年は台風も少ないので痛んだ葉が少ないですね。
晴れた日が続けばいいんじゃないかな。

ハト豆:

紅葉の一番きれいな時期は?

小 林:

紅葉が始まって、ちょうど色が全部出かかったころの始まり。
まだ紅葉しない木があるときですね。グリーンがあって、赤もオレンジも黄色もあると相乗効果できれいに見えるんです。
全部、紅葉しちゃうと豪華なんだけどもちょっとクドくなりますね。

もみじ園

ハト豆:

もみじ園はいつからやってるのですか?

小 林:

うちは24代続く家なんですが、もみじは5代くらい前の人の趣味だったみたいですよ。
もみじを江戸城御用達の植木屋さんから分けて貰って、自分で眺めてたらしいんですね。
それで趣味を本業にしちゃったらしい。
本格的に販売を創めたのは3代前からなんだけど、昔から趣味でコレクションしていたので、いろんなノウハウというか技術があったようです。

ハト豆:

敷地はどの位あるんですか?

小 林:

3000坪ちょっとですね。
紅葉の時期になると「紅葉してますか?」って電話して来る人がいるんです。
「いいですよ」と言うと、うちで紅葉を見てから「今日、これから塩原温泉に行くんです」って言うんですよ。
「もみじはもみじ園で見て、それからゆっくり温泉に入って美味しいものを食べて帰って来る」と言うんですね。
行楽地は渋滞してるし、行っても紅葉が終ってたりして見られないことも多いみたいですね。

ハト豆:

無料で開放してるんですよね?

小 林:

うちはもみじを売るんで、本当は見せるところじゃないないんだけどね(笑)。
だだ、大きい目でみれば、1日1500人がもみじ園に来たとすれば、安行の自動販売機で飲み物を買うだろうし、コンビニにも行くだろうし、もみじは買わなくても経済効果はあるんですよ。
人が来ないことには活性化はしないんだよね。
だから、開放しているんですが、最低限のマナーだけは守って欲しいですね。

ハト豆:

ピークの時はどのくらいの人が来るんですか?

小 林:

数えたことはないけど、通路の草がきれいになくなって、つるつるになっちゃうんですよ。雨が降らないときは粉土になるし、畑も歩いちゃいけない所なんだけど、ロータリーエンジンの耕運機をかけようとするとグラウンドみたいに固くなっちゃってて耕運機がかからなくなるんですよ。
まあ、公園と間違えないで欲しいよねぇ(笑)。

ハト豆:

もみじとカエデの違いは?

小 林:

もみじ科もみじ属というのはなくて、みんなカエデ科カエデ属なんですよ。
日本人は、特に手のような形をしたカエデを「紅葉する」と言って愛でたんです。
カエデが一番綺麗で情緒があってダイナミックだったので、秋に色づく樹木を代表してもみじというようになったんです。赤ちゃんの手のような形の色変わりする代表としてもみじ、蛙の手のようなのものが「蛙手(かえるて)」からきたカエデ。全部カエデ科カエデ属の植物です。

ハト豆:

へぇ〜、知らなかった!

小 林:

日本人はもみじと呼ぶけど、これはカエデなんですよ。でも人の手の形をしたものは日本にしかないというくらい、80%は日本列島の中に生えてたんです。「紅葉を見る」という習慣は日本人だけの文化なんですね。

ハト豆:

春もみじもあるそうですね?

小 林:

春もみじはきれいなんですよ。

ハト豆:

春に紅葉すると、秋には紅葉しないんですか?

小 林:

しますよ。色パターンがあるんですよ。
これは春赤く出るんだけども、夏もそれなりの色で、秋にはまたもう1回赤くなるんです。
でもその赤さが違うの。
品種によって、赤から緑になって赤くなるのもあれば、いろいろあるんです。

ハト豆:

春もみじと秋もみじの違いは?

小 林:

春もみじの方が豪華なんだよね。
春もみじは近眼で見るの。
近距離で見て、葉っぱ1枚1枚の柄とか色の変化とか、そういうものを見るの。
江戸時代からたくさん作られているもみじは春もみじが多いんですよ。春もみじのきれいなのを見たかったら、うちへゴールデンウィーク前とゴールデンウィークとゴールデンウィーク後と3回見に来て、どう変化していくか観察するとよく分かりますよ。
春もみじのコレクターって、いっぱいいるんです。
秋の紅葉は遠目で見るの。
ある程度大きい木の紅葉した葉っぱを光が通過したのを下から上目遣いで見るのがいいんです。それが一番きれいに見えるんですよ。
紅葉は気温が10℃くらいで2週間から20日、冷えないと紅葉しないんです。

もみじ園

ハト豆:

小林さんにとって、もみじの魅力は?

小 林:

はっきりいって秋はイヤなんですよ。
葉っぱがパラパラ落ちて、風で飛んでくるし、舞うし、掃除がたいへんなんだよね。
今は燃やしちゃいけない、野焼きしちゃいけないっていうでしょ、かなわないよ・・。
どっちかというと春の方がいいね。

ハト豆:

見に来る人にお願いしたいことは?

小 林:

うちはもみじ園で、公園じゃないので見に来た方は駐車場に車を置く時とか、見るときとかは、買わなくてもいいので、常識あるマナーを守ってもみじを見て欲しいですね。

ハト豆:

ありがとうございました。

*写真は昨年のものです。




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