目次へ

ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月の話題の人は

川口出身の講談師
『神田きらり』さんです。


■■■講談に魅せられてOLから転身
■■■■■■■■今、注目される講談界の藍ちゃん!


 「私、講談界の宮里藍と言われております」と笑いをとるきらりさん。
ババン、バン、バンとリズム感よく机をたたく扇子の音、テンポのいい名調子、迫力のある声・・・講談で観客を魅了するきらりさんは今、注目の若手講談師。
大きな目が印象的で可愛い笑顔は藍ちゃんそっくりですが、このきらりさん、講談に魅せられてナントOLから転身して講談師になったんですって!
前座修行を終えて平成18年に二つ目に昇進、ただいま寄席を中心にNHKラジオ「サンデージョッキー」にレギュラー出演するなど各方面で活躍中です。
そこで5月16日に鳩ヶ谷市民センターで行われた『鳩ヶ谷寄席』に出演した神田きらりさんにインタビュー!
気立てが良くて頑張り屋さんのきらりちゃんは川口の出身!みなさん応援してあげてくださいね。


ハト豆:

OLから転身されたきっかけは?

きらり:

実家が家族で旅行会社をやってまして、私は長女なのでいずれは継ごうと思ってました。ですから短大も海外も扱えるようにと思って海外と提携している所に入りました。それで実家を手伝うようになったんですが、添乗員としてあちこち行くようになるとバスの中でしゃべらなきゃいけないんですよね。でもうまくしゃべれないんです。行ったお客さんにより面白く楽しんで頂けて、「あそこ良かったよ」と口コミで広がっていくにはどうしたらいいのかと考えて悩みました。そんなとき、すごく面白いバスガイドさんがいて「お上手ですね。どうしたらそんな風になるんですか?」と聞いたら、「寄席で勉強してるのよ」って言って下さったんです。それで28歳のときにはじめて浅草演芸ホールに行きました。そこで落語家の師匠方がざわついている会場を一言で笑いを取ったり、一つにしてしまう技術を勉強しましたね。でもそのうちだんだん欲が出てきて、もっとわかりやすく、端的にって考えていくと講談の方が役に立つかなと思ったんです。それで講談だけの寄席が上野の本牧亭にありまして、そこではじめて私の師匠の神田松鯉の高座を聞いたんです。30分だったんですけど今まで体験したことのない30分で、びっくりしてしまったんですよね。

ハト豆:

それで講談をやりたいと思ったんですか?

きらり:

そうなんですよ。悩みましたねぇ。親にも私が跡を継ぐと言ってましたからね。旅行業者として、添乗員として、両親の姿を見てきてましたし、その仕事への誇りも持ってましたからね。だだ全く別のものを見てしまったんです。今までテレビとか映画とか舞台とか極彩色に色づけされたものしか見てこなかったんですね。若い頃からそうだったんですけど明日答えが出るものばかり追いかけてたんです。ですから積み重ねていく魅力というか、今考えてみると、その時うちの師匠がやってた講談というのは講談の中でも続き物で連続してやっていくので、話のやま場とやま場のつなぎの部分で講釈で『だれば』というんですが、私はすごく面白かったし感動したんですよね。この人はずうっとこうやってきたんだろうなと思って、その奥行きというか、自分もそういうものに一生をかけてみたら面白いんじゃないかと思ってしまったんです。

ハト豆:

すごい出会いだったんですね。

きらり:

あの高座を見なかったら、今も添乗員をやっていたと確信してます。。

ハト豆:

ご両親には相談されたんですか?

きらり:

それが平成13年の8月だったんですけど、やっぱり親にはなかなか言えなかったですね。約1ヶ月ぐらい悩んで、9月に師匠にお願いに行ったんです。入門する時って師匠が弟子を採ってもいいかなと思ったときでないと採って貰えないんですけど、たまたま私の場合は「じゃあ今日から」って言われたので、逆に困ってしまったんです。両親には帰りに相談しようと思っていたので事後承諾です。両親も講談知りませんからいろいろ説明して「こういう気持ちなんで申し訳ないけど」って話したんです。最初は戸惑ってましたけど最終的には「親として自分の子どもが自分たちのために犠牲になるのは見たくないし、やりたいことをやって幸せになってくれるのならいいよ」と言ってくれたんです。

ハト豆:

入門すると師匠のところに住み込むんですか?

きらり:

今は住宅事情もありますからほとんど住み込みはないですね。うちの師匠は「洗濯とか掃除とかはカミさんがやるからいい」ということでしたので、はじめのうちは稽古に週2回ぐらい通ってました。今は月に1回ぐらいになりましたけど講談の場合、寄席に入る人と入らない人がいるんですが、私は落語芸術協会に入れていただきました。前座のうちは休みがないんですね。365日のうち年末の3日間だけなんです。毎日、寄席がありましたし、稽古行ったり、師匠のカバン持ちにいったり、お稽古事は一切できませんでしたね。お稽古事をできるほどお金もないですし・・。でも前座時代にある大学の名誉教授の方がたまたま声をかけてくださって、そのご縁でいろんな日本の古典芸能をされている方々と接する機会がありまして、その中に日本舞踊の先生がいらしたんです。私の動きがあまりにもガサガサしてたので「きらりちゃん、もし良かったらうちにいらっしゃい」と言ってくださって一切お金を取らずに日本舞踊を教えて貰って3年目になります。



ハト豆:

『きらり』という名前は師匠がつけられたのですか?

きらり:

そうです。入門して何日目かだったと思うんですけど喫茶店に呼ばれて、「今日、名前を付ける」と言われたんです。真っ黒に書かれたB4の紙の中から「選べ」と言われて「お任せします」と言ったら、4・5個選んで下さったんです。最初は『神田椿』になりそうだったんです。でも「あっ、ダメだ。椿はポロっと落ちちゃうんであれは切腹の花だ」ということになって、2番目の候補の『きらり』になったんです。最初は漢字だったんですが『綺羅鯉』じゃうるさいなということになって、ひらがなになったんです。

ハト豆:

二つ目になったのはいつ?

きらり:

いま二つ目になって1年半です。一昨年の10月です。

ハト豆:

ラジオにもレギュラー出演されていますね。

きらり:

NHKラジオの「サンデージョッキー」(毎週日曜日13:05〜15:55放送)はたまたま声をかけて頂いて、出させていただいてます。講談師としての役割ではなくて番組の中の賑やかしですが、でも勉強になりますね。生放送ですしね。他には自分の勉強会とか、こうして地域寄席に呼んで頂いたり、都内寄席を中心にやっています。もっといろんなことに挑戦したいなあと思ってはいるんですが・・。

ハト豆:

いま目標にしていることは?

きらり:

やっぱり古典ですね。カッコいいなあと思うんですね。古典をしっかりやってカッコいい所を一人でも多くの講談を知らない人にも聴いて貰いたいなあと思っています。。

ハト豆:

川口の出身と聞きましたが?

きらり:

川口は長かったですよ。幼稚園の年中からですから、4歳か5歳ぐらいの時から去年の6月まで住んでいました。小学校は新郷東小学校、中学は榛松中学校、高校は川口東高等学校なんです。鳩ヶ谷にも知り合いはいっぱいいると思いますよ。

ハト豆:

これからの活躍を期待しています。がんばってくださいね。

きらり:

ありがとうございます。




目次へ