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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー



ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月の話題の人は

辻で農業を営む自然派
『肥留間広幸さん
・佳子さんご夫妻』
です。


■■■自然と共存しながら生活を楽しむ二人
■■■■■■■■ファームに2匹のやぎがやってきた!


「 都心の近くにこんな農園があるのね!」
そうなんです。ここを訪れた人はのんびりとした農家のたたずまいにびっくり!
国道122号線から少し入ったところに広がるのどかな田園風景。それが肥留間広幸さん(35歳)と佳子さん(36歳)の『hiro農園』なんです。
築100年以上にもなるというお宅には、見事な禅寺丸柿の畑もあります。昔は由緒ある名主だったそうで、古文書もあるんですって!
大学を卒業後、家業を手伝いながらフリーターをしていた浩幸さんですが、8年前、父親の入院をきっかけに本格的に農業をやる決心をしました。
ネイチャースクールに通って自然とふれあい、化学肥料を極力使わない有機栽培を勉強し、アースオープンという石釜も手づくりしてパン作りもするこだわり派!
生産した野菜は農協で開催している朝市や野菜の直売所にも持っていき、鳩ヶ谷の学校給食にも提供しています。
一昨年には助産師をしていた佳子さんと結婚、二人で自然と共存しながら生活をエンジョイしています。
そんな『hiro農園』に今年、2匹のやぎがやってきました。
そこで自然と暮らす肥留間夫妻にその生活ぶりをインタビューしてみました。


ハト豆:

やぎはいつから飼っているんですか?

広 幸:

今年の1月からです。10月25日生まれなので今、生後5ヶ月かな。名前は男の子が大(ダイ)ちゃんで女の子がかん奈(カンナ)ちゃん。兄妹なんですよ。10月生まれだったのでカンナって付けて、ダイは嫁さんが付けたんです。

佳 子:

大根みたいに白くて大きかったんです。

ハト豆:

やぎは何をしているの?





広 幸:

主に畑の雑草の駆除係です。畑とか田んぼはもう何年も除草剤を使ってないんですよ。ただ草採りもたいへんなので、草を食べてくれる動物を飼おうかということになったんです。最初は鶏でチキントラクターっていうのを実践してみたんですが中々うまくいかなくて、結局「やぎ」にしました。やぎは枯れた草も青い草も結構食べてくれると聞いて、やぎを探していたんですが、縁あってタダでくれるという人が見つかったんです。
最初は1頭という話だったので昔の鶏小屋を少し直せばいいかなと思ってたんですけど、「1頭じゃ寂しいだろう」と2頭くれることになったので、『これはたいへんだ』と1ヶ月ちょっとかかって、やぎの小屋を作りました。昼間は畑にいて、夜は小屋にいます。保育所の子どもたちがやぎを見に散歩に来たり、近所の子や中学生なんかも見に来ますね。

佳 子:

いま一番の人気者なんです。


ハト豆:

野菜はどんなものを作っているんですか?

広 幸:

冬は小松菜、ほうれん草、大根、白菜、ブロッコリー、キャベツといろいろありますけど、メインは小松菜かな。夏になるとこれから種まきしなくちゃならないんですけど、トマト、茄子、きゅうり、じゃがいも、たまねぎ、枝豆など旬のものかな。お米もやっています。

ハト豆:

直売所にも持っていってるんですか?

広 幸:

はい。南公民館の近くの直売所に持っていってます。火・木・土の週3回、午後3時からやってます。毎月土曜日にやっている農協の朝市にも持っていってます。市場には小松菜を出してますが、前日の夕方に採って翌日の午前中に荷ごしらえをして持っていっていくんですね。セリは翌日の朝だから、消費者の手に渡るのに2日かかちゃうわけですよ。その点、直売所の野菜は当日に採ったものを売るので新鮮ですし、安いですしね。でもあんまり安い値段をつけると「何でこんな安くするんだ」って怒られちゃいます。スーパーにあんまり行かないので相場がわかんないんですよね。(笑)

ハト豆:

学校給食にも提供しているんですか?

広 幸:

毎月ってわけでもないし、必ずってわけでもないんですが、今年は小松菜が2回、じゃがいも1回、ブロッコリーが1回ぐらいかな。協力する農家も年々増えて、19年度は前年度に比べて急激に増えてます。地元の野菜を子どもたちに食べて貰うっていうのは嬉しいですよね。



ハト豆:

2人の出会いは?

広 幸:

半農半遊の時期にネイチャースクールに行ってたんですよ。山に行ったり海に行ったりいろんな体験をさせるところなんですが、そこで知り合ったんですが、付き合い始めたのは3年前ぐらいかな。結婚したのは2006年です。

佳 子:

その前は友達として、私も手伝いにきたことはあったんです。

広 幸:

餅つきやパンを焼いたりしたイベントの時に来てたかもしれないですね。

佳 子:

参加者の1人としてね。

ハト豆:

奥さんは農業に興味があったんですか?

佳 子:

農業とかではなく自然の方に興味があって、最初のきっかけは自分が癒されたいというところからですかね。私の職業が助産師だったので仕事柄、食事に対して気になりはじめて、それから農業に興味を持ち始めたんです。野菜を作るのってたいへんなんだなっていうのを改めて知りました。

ハト豆:

結婚後、助産師の仕事は?

広 幸:

本当は私もパート先を探して続けようと思ったんですけど、両立は難しいし・・。でも縁あって助産師協会というのがあってそこに入ったら、保健センターのお仕事を紹介してくれて、今は月に2・3回ぐらいなんですが半日程鳩ヶ谷の保健センターに行っています。

アースオープン

やぎの小屋

ハト豆:

農業をやることへの抵抗は?

佳 子:

私自身が興味を持ち始めていたので抵抗はなかったですね。「やりたいなあ」という意識はありました。でも結婚して1年目のときって、今まで助産師という仕事を10数年間やってきたので、その仕事からみれば何でも自分で考えて自分でできるじゃないですか。だけど農業という違う世界に入ったときには、また1からなので「何ができるの?」「何をやればいいの?」聞かないと何もできないんですよね。それが逆にストレスでしたね。家事もやらくてはならないし、いろんな新しいことが始まってたいへんだったんだけど、それなりに少しでも自分が関わった野菜が出来、収穫し、それを料理して食べるっていうのが新鮮なんですよね。今まではスーパーに買いに行って材料を選んで料理をしてたのが、今はある食材であるものを作るってっていう感覚になってきて・・。

広 幸:

「何が食べたい」じゃなくて「今日は何ができるかな」なんですよ。

佳 子:

逆に端境期になって、うちの食材がなくなってくると「何食べていいのか」わかんなくなってくるときがあるんですよ。(笑)

ハト豆:

スーパーには行かないの?

佳 子:

最近はあんまり行かなくなったよね。

広 幸:

野菜はほとんど家であるもので賄えるし、お米も家で作ってるしね。実は去年、1週間程『半断食』というのをやったんですよ。それからあんまり肉・魚を食べなくなりましたね。全く食べないというわけではないんですが、欲しないというか、野菜中心で肉・魚は少しでいいって感じですかね。

ハト豆:

じゃ、痩せた?

広 幸:

すみません。痩せたんですけどまた太りました。(笑)

佳 子:

2人で食事をとるってすごく幸せなことだから、私は嬉しくて・・。自分の家で採れたものは新鮮で美味しいし、料理を作り過ぎてしまって食べ過ぎちゃったんですよ。

広 幸:

出されたものは残したくないじゃないですか。

佳 子:

2人で太っちゃって、それで断食をしたんですよ。

禅寺丸柿の畑

ハト豆:

今の生活は?

佳 子:

楽しいですねえ。梅干しを漬けたりだとか、たくあんつけたり、お味噌を作ったり、ジャムを作ったりもしています。

ハト豆:

これからの夢は?

広 幸:

土いじりの欲求ってあるって思うんですよ。土に飢えた人たちに農業を体験して貰って、一緒に野菜を収穫して貰うというシステムを作りたいですね。

佳 子:

私は助産師をしてたので妊婦さんにもっと食のことを考える場を作りたいんですよ。妊婦さんって今動かない人が多いんです。食事の影響もあるし、運動不足というのもあるので、それの解消になるということもあって、妊婦さんと一緒に畑仕事をやりたいと思ってるんですよ。

ハト豆:

素敵な夢ですね。がんばってください。




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