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ハト豆ねっと


おしゃべりインタビュー


ハト豆記者のおしゃべりインタビュー!

今月の話題の人は

にがうり名人
『内匠 巽』さんです。


■■■緑のカーテンで涼しく、楽しく、美味しいエコライフ!


 本格的な夏がやってきました。暑い、暑い毎日。
でもこんな暑さの中、窓を開ければひんやりとした涼しい風が通り抜け、クーラーもあまり使わないというお宅があるんです。
桜町6丁目に住む内匠巽さん(75歳)は近所では「ニガウリの先生」と呼ばれているニガウリ名人。
2階まで成長した立派なニガウリが内匠さんの家を包みこんで、まるでリゾート地のような爽やかな風が吹いています。ニガウリが緑のカーテンになって真夏の強い太陽からの日差しをやわらげているのです。
だれでもどこでも簡単に育てられるとあって、地球温暖化防止に注目されているニガウリ。沖縄ではゴーヤ、鹿児島ではニガウリというんですって!各地の自治体でも緑のカーテンづくりを積極的に進めています。鳩ヶ谷では4月に「ニガウリ講習会」が開かれました。その講師を務めたのが鹿児島生まれの内匠さん。
美味しく食べられて、冷房代の節約にもなる一石二鳥のニガウリづくり。やり始めると結構ハマルみたいですよ。
涼しく!楽しく!おいしい!エコライフ。そこで内匠さんにニガウリづくりの魅力とその素顔をインタビューしてみました。!


ハト豆:

ニガウリ作りはいつごろからされているんですか?

内 匠:

私は鹿児島の出身で、小さいときから自分の家で作ったりしてましたから、作り方は分かってるんですよ。鳩ヶ谷にきたのは平成6年ですが、そのときからニガウリを植えています。町内の人に作ったニガウリを食べて貰ったら、みんな始めはそうでもなかったんですが、だんだんと「うまい」「健康にもいい」と言うようになって・・、しばらくしているうちにNHKの朝の連続ドラマで「ちゅらさん」が始まったでしょ。そしたら、その影響もあって、町内の人もみんな「うちもやりたい」とニガウリ作りを始めるようになったんです。だからみなさんに種を分けてあげて、うちの町会は桜6丁目「さくら会」と言うんですが、「さくら会をゴーヤの町にしよう!」と言ってるんです。

ハト豆:

ニガウリを植えると涼しいんですか?

内 匠:

風が通って涼しいですね。うちはクーラーをつけるのは子どもたちが来た時位だね、ほとんど使いません。



ハト豆:

「ニガウリの講習会」の講師をされたそうですね。

内 匠:

あれは偶然、去年、環境課の人がニガウリの写真を撮りに来たんですよ。それで今年も講習会をやるのでお手伝いして貰えないだろうかと言ってきたんです。「素人でもいいから実際に育ててる人がいい」というので、人のためになるならと「私で良かったら」と引き受けました。今年は定員25人の募集だったんですが40人以上の応募があったみたいですよ。環境課でやった講座の中でこんなに人が集まったのは初めてだと言ってました。私はプロみたいに格式張った話はできないので面白くおかしくやらせてもらいました。

ハト豆:

ニガウリはどうやって育てるのですか?

内 匠:

花が咲くようになったら1週間に1回ぐらい米粒のような化学肥料をパラパラと根元に蒔いてやります。栄養をあげないと大きく育ちませんからね。種を採る時は、真っ赤になった種を水でよく洗うと黒いのが出てきますから、それを干して乾燥させておきます。来年まで茶封筒に入れて保存しておくんです。このときビニール袋なんかに入れると息が出来ないので死んじゃいますからね。そして来年、八重桜が終ったころに種を植えます。種は亀みたいなカッコをしていて、頭と尻尾みたいなのが出てるんですが、頭の方をハサミでちょん切っちゃうんです。それから1週間ほど水につけてやります。植える時は向きを間違えないように尻尾を上にします。逆にして失敗する人もいるので横にして植えても大丈夫です。土は種を植える2・3週間前に石灰を蒔いて消毒をしてから、牛糞とか油粕などの肥料を入れて耕しておきます。

ハト豆:

直植えの方がいいんですか?

内 匠:

土地があればその方がいいけどプランターでも植木鉢でも大丈夫ですよ。

ハト豆:

うちのは内匠さんのところみたいに大きくならないんですが・・

内 匠:

それは買った苗は温室で育ててくるからです。気温が上がらないと苗が大きくならないので温室で育てて売ってるんです。そういうのは痩せててあんまり大きくなりません。

ハト豆:

花が咲いても落ちてしまうのは何故ですか?

内 匠:

うちはそれは1回もないですが、もしかしたら雄花ばっかりなのかもね。まあ、実が成る木と成らない木があるみたいだけどね。そのうち成りますよ。

ハト豆:

ひと夏で何本くらい成るんですか?

内 匠:

いっぱいなりますね。9月いっぱいまで成りますので近所の人にあげたりしています。ニガウリは朝採りじゃないとダメなんですよ。朝は水分を含んで実が膨らんでるんです。夕方採ると水分がなくなって張りがなくなりますからね。

ハト豆:

一番美味しい食べ方は?

内 匠:

「豚肉とニガウリの味噌いため」が美味しいですよ。豚肉を炒めてお酒とみりんを入れ、次に人参やきのこを炒め、最後に3〜4ミリに切ったにがうりを入れて味噌と砂糖で味をつけます。にがうりは塩をしないでそのまま使います。「ニガウリの刺身」は薄く切って、ボールに入れ、熱いお湯をサッとかけます。それですぐ水に取って冷やし、しぼります。それをボールに入れ、砂糖・醤油・かつお節で味付けするとパリパリしてて、すごく旨いんです。料理は私がするんですよ。

ハト豆:

料理をされるんですか?

内 匠:

いま女房が勤めに行ってるので、洗濯も掃除も料理も家事は全部私がしてるんです。かあちゃんが帰って来る時間にあわせてちゃんと食事の支度も後片付けもしてます。これは今、かあちゃんに感謝してるからですよ。(スゴ〜イ!)私は手先が器用なんです。

ハト豆:

お仕事は何をされていたんですか?

内 匠:

川口の芝で「タクミ」という紳士服の仕立ての洋服屋をやってました。私は洋服で大臣賞を貰った男ですから・・。店をやめた今も昔のお客さんに頼まれて作ったりしています。鹿児島で修行してから、裁断の学校に行くためにこっちに出てきたんです。それから蕨で3年間勤めて独立しました。川口で店を持ったのは昭和47年ですが、お陰で結構流行ったんですよ。お客さんの中には12年で100着のスーツを作ってくれた人もいましたからね。ヤクザの洋服も作ったり、いろんなお客さんがいましたね。

ハト豆:

ご家族は?

内 匠:

今は女房と二人暮らしです。子どもは息子が2人、娘が1人。孫が4人います。娘は川口にいるので孫を連れてよく遊びに来ますが、私も自転車で行ったりしてします。

ハト豆:

それにしても涼しいですね。

内 匠:

ニガウリは美味しく食べられるし、涼しいので一石二鳥です。葉っぱはあんまり重なると風通しが悪くなって実がならなくなるので取ってあげるといいですよ。その葉はてんぷらにして食べると美味しいです。

ハト豆:

ありがとうございました。


ハト豆ねっと5月号:ニガウリづくり講習会




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