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ハト豆ねっと


鳩ヶ谷・サークル探訪



「鳩ヶ谷パソコン研究会」

 「パソコンを習って、私の人生は変わりました。」
 これは、ある会員がふと漏らした言葉である。続いて「口ではいえないほどこの会には感謝しています。」と。パソコンで人生が変わる、その研究会とはどういうものなのであろう。
 その研究会とは、鳩ヶ谷パソコン研究会のこと。この会は「みんな楽しく仲良く」を基本に、パソコンについてお互いに研究し会員相互の親睦をはかり、シニアライフを豊かにすることを目的としている。入会金・会費はなし。ただし、お茶代月額500円。
 現在は西公民館(木)中央公民館(火)二つの公民館で毎週1回、次のようなコースに分かれて研究を続けている。入門コース・インターネットとメール・ワード・エクセル・デジカメ・ホームページの基礎。それぞれ4ヶ月で修了。さらに、全コース修了者を対象にした桜プラザ(木)坂下第2集会所(火)でもさらに進んだ自由研究・学習会を開いている。15人ほどの講師はすべて私たちの研究会育ちで、全員無償のボランティアである。他からの援助・助成は一切ない。


●鳩ヶ谷パソコン研究会の設立と経過

 00年5月頃、シルバー人材センターで働く数人でパソコンの勉強会を始めた。会場は、町会の集会所の一室。それは、シルバー会員のクラブ活動のようなものであった。 
 しかし、まもなく問題も起きてきた。第一にパソコンをもっていない人はどうしても来にくい。来ても存在感が薄い。自分のパソコンがなくてもある程度練習することはできないか、ということが話題になってきた。その頃、市内の公民館では、前年に国の政策でパソコンを購入し盛んにIT講習をやってきたが、この年はあまり活用されていなかった。そこで、公民館のパソコンと会場を使わせてもらうことはできないかと、公民館に話したり市長へメールで政策提言をしたりしていった。
 やがて、OKの返事をいただき特にPRしたわけでもないのに会員はどんどん増えていった。ほとんどの方は初心者。そこで初めからの人たちは当然講師ということになった。
 研究会を始めたのはシルバー会員だったがいつの間にか若い人から年配の人まで中には市外から入会される方も多くなり、現在会員約130名。講師も15名。公民館祭りにも参加し、公民館主催の「パソコン講座」にも毎年講師として委嘱されるようになってきている。

研究会の日々
 朝9時、続々と会員が集まってくる。机やいすを出しパソコンをセットする。お茶を沸かす・・・間もなくみんなお茶を飲みお菓子を食べながら情報交換。楽しいひと時である。9時半、朝の会が始まる。会からの連絡事項やその時々のパソコンの話題などが簡単に解説される。その後、各コースに分かれて研究会が始まる11時半まで。「ありがとうございました」「また来週…」などの声で解散。その顔はみんな生き生きと輝いている。そのあと講師会議が開かれ、一日の反省や情報交換、その他もろもろのことが話題となる。
 ある時、会員からの親睦会もやりたいという声が報告され、親睦旅行が実施された。行き先は福島県中津川渓谷。満杯の大型観光バスの車内では、デジカメや写真の研修会、ゲーム、それは各会場の参加者交流会でもあった。一昨年は忍野八海、昨年は草津・志賀高原、その他臨時に日銀参観、船での荒川から東京湾周遊などが実施されてきた。
 親睦旅行から帰ってからは、写真の作品展。作品はインターネット上で公開されたり拡大印刷されたりした。プリント部門は各公民館で一般に公開され大変好評であった。

●5つの喜び
「分かった」という喜び
 パソコンは本当にちょっとしたところでつまずく。会に来て講師や仲間に教えてもらう、すると直ぐにできてしまうことが多い。
「できたー」という喜び
 誰かに教わったことは直ぐに忘れてしまうことが多い。家に帰って自力でやってみてできたとき、本当にできた!という喜びは湧いてくる。
仲間と触れ合える喜び 
 私たちは「1日早ければ先生」ということにしている。年齢ももとの職業とか肩書きも全く関係がない。もし隣の人ができていれば「先生!教えて!」と声をかけられ、もう先生になるのである。そして、みんなと一緒にお茶を飲みおしゃべりする、みんな仲間なのである。
発表できる喜び
 自分のホームページを開設すればエッセイや旅行記、写真など何でも日本中に発表できるし、パソコンで入力し出版社に持ち込めば本も発行できる。自分での個人出版も可能だ。各コース修了時には、全員の発表会も開かれている。
生きる喜び
 一般に定年後は、外に出る機会は少なくなっていく。ところがパソコンを使うと印刷物もきれいに作れるようになり存在感が出てくる。メールでは、遠く離れた人とも簡単に交流できる。インターネットを使えば欲しい情報が瞬時に手に入る。また自分のホームページや本も作ることができる。世界が一挙に広がっていくわけである。もちろん、地域の仲間との新たな出会いがあり触れ合いの輪が日々広がっていくのである。

 「人生が変わりました」というのは、きっとこういう生活を言うのであろう。私たちはこのような活動を通して、たくさんの仲間から5つの喜びを与えていただいている毎日なのである。(駒崎 高造)

パソコン・ボランティア
鳩ヶ谷パソコン研究会

筆者のホームページ
「人生は楽しくチャレンジ」




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